後味の悪い話『意味なしチョウチョ・トゥルーマン・ショー・アルカディア』

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本当にあった怖い名無し:2007/09/13(木) 16:25:01 ID:c047gsO3O

昔のレディコミに載っていた作品。



舞台は高校(中学だったかもしれない)。


愛美(仮名)は綺麗で誰もが憧れるような女の子。


でも、その為にみんなからちやほやされるので高飛車。


特に男子からの人気が凄い。同じクラスの幸司(仮名)も例外じゃなく愛美のことが好きだった。


だけれどこの幸司は顔は不細工で性格もなよなよしていた為、


クラスの中でいじめられっこになるような男子だった。


そんな時、愛美が心臓の病気にかかり入院することになった。


人気者の愛美の周りにはひっきりなしに男子達が花束を片手にお見舞いに現れていた。


しかし愛美の病気は思ったより深刻で、移植が行われなければ命が助からない状態に。


症状が進むにつれて愛美の容姿も劣っていき、その頃には見舞う男子もいなくなっていた。


毎日届く一束の花を除いては。


ドナーが見つからないことを知った幸司は自分がドナーになることを思いつく。


ドナー登録をした幸司がもし自分がなにかの事故で死んだ際には愛美に心臓を提供してくれるよう医者に頼む。


その後見事に事故にあった幸司の心臓は愛美に移植され、愛美は元通り元気になる。


他の男子が自分の周りから消えた後も看護婦を通じ花束を届け続けていた男の心臓だと聞いた愛美は


その自分の命を助けてくれた人だけを大切に思い生きていこうと決心する。


その後、愛美は再び学校に通うようになり、そこで幸司が死んだこと、


そして自分の心臓は幸司のものだという事実をしる。


自分の救われないはずだった命を助けてくれた人が愛しくて仕方がない。


だけれどこの心臓はあの幸司の心臓。


「あんな奴のことを一生好きでいるなんて嫌あぁぁあ」


そう叫び愛美は自分の心臓をえぐり出して死んでしまう。



たそがれ

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Source: 哲学ニュースnwk

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