死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『爺ちゃんとの秘密』

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本当にあった怖い名無し:2012/07/23(月) 00:19:03.77 ID:BdvSTXMj0

飛び降り
大学時代の経験を一つ

神奈川の、敷地だけは広い某大学でのこと。




講義を受けてる時に、遠方の校舎の屋上から飛び降りる男を見た。


俺は窓からその光景を見ていたんで、驚いて立ち上がったんだけど、声を上げようとしておかしなことに気づいた。


男が落ちた場所に死体が無い。


おかしいな、と思ってもう一度屋上を見ると、また同じ男が屋上からダイブしていた。


そして地面に墜落する寸前に消えた。んで、また屋上から飛び降りる。


あとはもうエンドレスだった。


飛び降りては消え、飛び降りては消え、動画をループ再生してるみたいに延々それの繰り返し。


俺は、よく死者は死んだ時の状況を繰り返す、って話を思い出して、
その男がこの世のものじゃないんだってわかった。


毎日毎日、朝も昼も夕方も、延々その自殺風景はループしていた。


さすがに何度も見てると慣れてしまうもので、俺はだんだん気にしなくなっていった。


もはやその自殺風景が、日常になってしまったんだ。


でも、ある日俺が食堂に向かうために友人と外を歩いてると、ふと真上から震えたような声がした。




「誰か止めて」




びっくりして上を見上げると、頭上数メートルくらいのところに、飛び降りてきた男の顔があったんだ。


一瞬で思い出したよ。俺が立ってる場所が、男が墜落した場所だってこと。


気づいた時には遅かった。左肩に凄まじい衝撃を感じて、俺は気を失った。




起きた時には病院のベットで寝てた。幸い肩の脱臼と肘を骨折した程度で済んだ。


友人に聞いたところ、何もないのにいきなり俺が肩を沈ませて倒れたらしい。


頭から垂直に落ちてくる男の引き攣った半笑いみたいな顔と、
肩に感じた髪の毛が擦れるような感触と衝撃を今も覚えてる。




去年、サークルの飲み会で久々に大学に行ったんだけど、


男はまだ飛び降りを繰り返してたよ。


それ以来、自殺だけはしねぇと誓った。

団地
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Source: 哲学ニュースnwk

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