後味の悪い話『奇妙なグリム童話』

74:本当にあった怖い名無し:2011/08/06(土) 22:56:49.85 ID:8+y80XPtP

昔読んだ話

もしかすると既出かも




昔々あるところに夫婦がいて男の子が一人いた。


妻に先立たれてしまった夫は後妻をもらい、子供をもうけた(男)。


腹違いの兄は弟をよくかわいがり、弟も兄になついていた。


しかし後妻は先妻の子が憎くて憎くてたまらなかった。




その家の主食はご飯じゃなくて蒸したサツマイモ。


後妻は弟に大きな芋を与え、兄には小さな芋を与えた。


兄はすくすく育ち、弟はひ弱に育った。




ある暑い日、池のほとりで母子は昼寝をした。


池側に兄、次に母、池から一番はなれたところに弟の順で寝た。


母は寝たふりをして機会を待った。


少しうつらうつらすると日も翳り、子供たちは寝てしまったようだ。


母は池側に寝ていた兄を突き落とし、わが子である弟を抱えて走り去った。


走って走って家に着くと腕の中の子供が目を覚ました。


「かあちゃん?○○は?」


よくよく見ると抱いていたのは兄の方、すると母が突き落としたのは…


後妻は頭をかきむしってものすごい悲鳴を上げた。




真相:


弟はずっと兄がうらやましかった。母は兄ばかり仕事をさせてかまってくれない。


手伝いたいのに仕事を手伝わせてくれない。


兄にはいつも甘くて早く冷める小さな芋を食べさせる。


小さな自分には食べにくい大きな芋(なかなか冷めない)をあてがう。


池のほとりで昼寝をした時も一番涼しい池側に兄を寝かせて自分は一番離れた外側。


だから「兄さ、そこと場所を換えてくんろ」とねだったのだ。

no title

続きを読む
Source: 哲学ニュースnwk

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク