【環境の機能不全】愛着障害 発達性トラウマ障害の悩み

1: 名無しの心子知らず 2017/06/24(土) 03:21:02.76 ID:tfWS4aOM
報告:友田明美氏講演「いま、子どもの心の育ちを考える!~被虐待児、発達障がい児の脳科学」より

以下、脳に影響を与える具体的な事象です。
1) 身体への暴力
身体への頻繁な暴力を受けた子どもの前頭前野は、それ以外の子どもよりも19%も容積が減少している結果とのことです。
前頭前野は抑制力などを司る器官です。その部分が未発達となることで、問題行動を起こす原因となる可能性が出てきます。
体罰という言葉がありますが、痛みによるストレスは虐待と同じ効果を引き起こします。しつけという意図に反して、結果として別の悪影響を与えてしまう可能性に、十分に留意したいと思います。
また、今回は具体的な言及はありませんでしたが、性的虐待を受けた子どもは視覚野の発達が不十分で、視覚認知機能に問題が発生する可能性があるそうです。

2) 言葉による暴力
その存在を否定するような言葉がけを続けられた子どもの聴覚野は、未発達な状況にあるそうです。人間の脳は、主に2~3歳の頃に「刈り込み」と呼ばれる、あまり使われない神経細胞の死滅が行われます。言葉による暴力を受けた子どもたちで
は、聴覚野での刈り込みが適切に行われていないと考えられます。言葉を変えると、聴覚認知機能が適切に行われない可能性がある、ということができます。聞きたくない言葉を聞いている内に、脳は聞く能力を伸ばすことをやめてしまうのかもしれません。

3) DVの目撃
家族内で、自分の愛する親がもう一方の親に対して暴力をふるう様子を目撃することは、知的能力、特に語彙理解力の低下を引き起こす可能性があるとのことです。脳のデータでいうと、視覚野の容積が6.1%、そうでない子どもの脳よりも小さいとのことです。つまり、視覚認知機能が適切に行われていない可能性がある訳です。さらに、その目撃によってトラウマを生じさせる場合があり、発達性トラウマ障害という重篤な障害を引き起こす可能性があります。
平成16年に制定された児童虐待防止法では、子どもの面前での暴力行為は、虐待と判断され、禁じられています。夫婦喧嘩は時には発生するものでしょうけれど、子どものいないところで行うように配慮することが大切です。

>>2に続く

utsu_man

続きを読む
Source: 哲学ニュースnwk

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク