防犯カメラに映ったその人物は、うつむきながら事件現場となった住宅のある方向に向かって歩いていました。
上下とも黒っぽい色の服でフードをかぶり、マスクをして手袋をはめているように見えます。この人物が容疑者とみられています。
時間は、事件当日の午後5時半ごろ。東京・江戸川区の現場の住宅から1キロ余り離れた場所です。この映像が撮影された約1時間後、犯行が行われたとみられています。
殺人の疑いで逮捕されたのは、尾本幸祐容疑者(36)。
尾本容疑者は2023年2月24日、江戸川区の住宅に侵入し、帰宅した山岸正文さん(63)を殺害した疑いがもたれています。
尾本容疑者は、江戸川区立の中学校の教諭です。
山岸さんの自宅は、尾本容疑者の勤める中学校から直線距離で150mほどの、かなり近い場所にあります。
「助けて電話して」きっかけは叫び声 顔などには複数の切り傷
中学校の目と鼻の先で行われた犯行。
事件発覚のきっかけは、近所の人が聞いた叫び声でした。
「助けて電話して」
山岸さんと2人で暮らしていた87歳の母親が外に出て叫び声を上げ、その声を聞いた近所の人が血だらけの山岸さんを見つけ、110番通報したのです。
警察官が駆け付けると、1階の玄関近くに山岸さんが仰向けの状態で倒れていて、顔などには複数の切り傷があり、その後、死亡が確認されました。
捜査関係者によりますと、山岸さんは刃物の“柄の部分”を握りしめていたといいます。ただ、この刃物は刃の部分が外れていて、現場からは見つからなかったということです。
また現場では、重度の認知症の山岸さんの母親も切り付けられたとみられ、けがをしていたということです。
犯行時間は約10分間。
その後の防犯カメラの捜査などから、尾本容疑者の関与が浮上しました。
山岸さんを知る近所の人
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Source: 哲学ニュースnwk