【東京】喧嘩を止めた警察官「苦情があるなら署に来るように」…少年10人が押しかけ腰の拳銃を抜き取る　足立区

10月4日午前2時過ぎ、東京・足立区の綾瀬警察署に、少年ら10人ほどが無断で警察署に侵入。少年の1人が、男性警察官が腰に装着していた拳銃を一時、抜き取ったという。

少年らは、押しかける数時間前に公園でケンカ騒ぎを起こしていて、興奮状態の少年らを制止した警察官に「納得がいかない」と不満があったようだ

■警察署で警察官の拳銃を抜き取る

FNNが入手した防犯カメラ映像。
そこに映っていたのは、約10人の少年が警察署に押しかけ、警察官の拳銃を抜き取る直前の様子だった。

画面中央、交差点の左側にある建物が現場となった警視庁綾瀬警察署。

画面左側から現れた少年らが、警察署に向かって歩く姿が映っている。

交差点の手前付近では、一塊になって辺りをウロウロ。少年らはこの後、警察署に向かったとみられる。

警察署に押しかけた約10人ほどの少年らは、警察署横の道を通って正面玄関の方に無断で侵入したという。

足立区にある綾瀬警察署に少年ら約10人が押しかけたのは、10月4日午前2時過ぎのこと。

少年らは、建物内に無断で侵入し、そのうちの1人が対応にあたった男性警察官の腰から拳銃を抜き取ったという。拳銃は、その直後に警察官が取り返した。

■公園でけんか 対応した警察官に苦情か

なぜ少年らは、警察署に押しかけたのだろうか。

警視庁によると、前日の夜（押しかける数時間前）、“少年らが足立区内の公園でけんかをしている”との通報を受け、警察官が急行。

この時、興奮していた少年を制止しようと対応した警察官に対し、少年が「首を押さえつけられた」、「納得がいかない」と訴えた。

これに対し、警察官は「苦情があるなら署に来るように」と促した。少年らは、苦情を言うために警察署に押しかけたとみられる。

警視庁は、鉄筋工の少年（18）を建造物侵入で現行犯逮捕。

さらに捜査を進め、13日に新たに、足立区に住む17歳の少年ら3人を建造物侵入の疑いで逮捕した。

警視庁は、拳銃を抜き取られた経緯を含め、対応に不備がなかったか調べている。