【健康】「上が平均150前後だが酒やタバコ、漬物を控えたら数値も体調もみるみるよくなった」…数千人が毎日30年以上血圧を記録し続けた「奇跡の村」で発見された「真実」

1: ごまカンパチ ★ 2024/01/28(日) 19:42:32.22 ID:vef0lp7z9
 朝と夜、毎日血圧を測りましょう―。そう医者に言われても、やる気にならないのが普通だろう。
だが東北のある小さな農村では、住民をあげて血圧を測り続けた結果、驚くべき変化が起きていた。
※略

■1987年から町民が「血圧を計り続けてきた」町
※略
岩手県花巻市大迫町。人口わずか4403人のこの町は、戦後に3つの村と1つの町が合併して生まれた。
いまは町民の半数近くが高齢者となり、商店はほとんどがシャッターを下ろしている。
なにも知らなければ、ただの寂れゆく田舎町としか見えないだろう。
だが医学界、とくに全国で4300万人ともいわれる高血圧患者を抱える内科では、大迫の名前を知らない医者はいない。
「研究を始めたのが’87年ですから、もう36年も昔になります。大迫ではこれまで、のべ1万5000人以上が『毎日、自分で血圧を測る』ことに協力してくれています」
こう語るのは、東北大学名誉教授の今井潤氏だ。同地で通称「大迫研究」と呼ばれる血圧の研究を始めた研究者である。

■大迫研究の誕生
いまでこそ、多くの日本人が自分の血圧を気にしながら暮らしているが、かつてはそうではなかった。
「高血圧は健康によくない」という認識こそあったものの、エビデンス(科学的根拠)は乏しく、
「そもそも、血圧は下げるべきなのか」という点でさえ、医師たちの意見は割れていた。
※略
東北は塩辛い食事が多く、脳卒中や心臓病での死亡率が高い。とくに大迫は、岩手県内でもきわめて脳卒中が多い地域として知られていた。
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「そうした背景もあってか、住民のみなさんは研究に積極的に参加してくれました。ただし、当時はまだ『血圧は病院で測るもの』という考え方が当たり前でしたから、
地元の保健師さんに測り方を指導してもらい、集まったデータを私と永井先生で分析する分業体制を敷きました」(今井氏)
※略
数千人が毎日、30年以上にわたって血圧を細かく記録し続ける―。
前代未聞のこの試みは、やがて血圧に関する数々の「新事実」の発見へとつながっていく。
いま多くの人が気をもむ、高血圧の基準である「140/90」という値さえも、実は大迫のデータを参考に決められたものだ。

■血圧の「激変」が見える
中でも、最大の発見といえるのが「病院で測る血圧(診察室血圧)よりも、自宅で測る血圧(家庭血圧)のほうが重要」という知見だった。
いまではこれを「常識」と思っている人も増えてきたが、裏付けを与えたのは大迫住民のデータなのだ。
※略
「大迫研究では、毎朝の家庭の血圧の変動が大きい人ほど脳卒中死亡や心血管死亡が起きやすいという報告も出されています。
こうしたことは、測る回数が圧倒的に多い家庭血圧を見なければわかりません。
加えて、病院では医者や看護師に見られ、ふだんと違う環境でドキドキして、本来より高い値が出てしまう人もたくさんいます。
リラックスして測れる家庭血圧のほうが、より信頼できるということです」

■家で測ることで避けられるリスク
事実、大迫で取材に応じた元大工の佐々木健治さん(91)は「’96年ごろから、毎日朝晩の血圧を測って記録している」というが、
そのノート(下)を見せてもらったところ、かなり数値が上下していた。
たとえば今年8月だと、いちばん高い日は158/67(朝)、いちばん低い日は100/51(夜)という具合で、とくに上の値がまったく違う。
※略
これが仮に、病院で月に数回測るだけであれば、「上158」の日に当たると「高すぎるから薬を増やそう」となるかもしれないし、
逆に「上100」の日に当たると「低血圧」と診断されるかもしれない。「たまたま」出た数値で判断することの恐ろしさがよくわかる。
なお大迫研究では、自宅で測った脈拍数が高い人も脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなることが判明している。
こうした事実も、追跡調査で初めてわかったことだ。

大迫で長年農家を営む男性(69)も、3年ほど前から毎日血圧を測るようになり、日々の数値の変動に驚いているという。
「平均すると上が150前後ですが、酒を飲んだりタバコを吸ったり、体を動かしたりすると如実に上がる。私は、祖父も親父も脳梗塞で亡くしたんです。

最初は嫌々測り始めたけれど、あるとき、高い日が続いたので酒やタバコ、大好物の漬物を控えたら、数値も体調もみるみるよくなった。それから習慣になりました」

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Source: 哲学ニュースnwk

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