米政府系ラジオ「自由アジア放送(RFA)」は2日、北朝鮮現地筋の話として「各地で食料が底をついた世帯が続出しており、1日2食がやっとの住民が多い」と報じた。
咸鏡北道慶興郡のある住民はRFAとのインタビューで「端境期が近づき住民の生活はさらに厳しくなっている」「1日2食がやっとの家庭が本当に多い」と伝えた。
上記の現地筋は「昔は5-6月が端境期だったが、最近は4月には始まる感覚だ」「日々の暮らしが大変で、あちこちから苦しみを訴える声が聞こえる」と述べた。
現地筋によると「5月1日は全世界の労働者の記念日」ということで、この日を意義深く過ごすよう中央からの指示があり、1日は工場で運動会や記念行事が行われたという。
「工場の金で昼食に酒と少し肉を出すので、ご飯だけ持ってこい」と指示があったようだが、そのご飯も持ってこられない人がほぼ半分に上ったようだ。
現地筋は「自宅に食べ物がなくなり、生活があまりに苦しいなどの理由で出勤できない人間も少しずつ増えている」「端境期がいつ終わるか見通しも立たない」と厳しい現状を訴えた。
両江道の別の住民も「金がない家は価格が最も安い1キロ3000ウォンほどのとうもろこしを長く蒸して食べるか、とうもろこしの汁にじゃがいもや野菜などを入れて煮て、粥を作って食事をしている」
「食料がなくなった世帯のリストを人民班長たちが村役場に報告し、対策が必要と訴えていることは知っている。しかしこれまで何らかの対策が取られたことはない」と現状を説明した。
韓国統一部(省に相当)も今年2月20日、政府ソウル庁舎で行った定例ブリーフィングで「北朝鮮の一部地域では飢え死にする人が続出するなど、食料難が深刻と認識している」と明らかにした。
キム・ミョンイル記者
記事入力 : 2023/05/05 15:01
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Source: かたすみ速報